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ひとくち講座

「ひとくち講座目次」
二つの否認   内科で決断 断酒会へ
向き合おう!家族(その2)   女性のアルコール依存症
向き合おう!家族(その1)   定年後を考える
酒と親子関係   アルコール依存症偏見対策
親は子どもに何ができるか    
向き合おう!家族(その2)断酒と家族全体の回復 自助グループ編
はじめに
(その1)で再三触れたように、本人はもとより家族全体の回復には自助グループに参加することが重要であることをお分かりいただけたと思います。自助グループでも、特に断酒会は家族ぐるみでの参加を重視しております。これはアルコール依存症者当事者の回復には家族自身の回復と、その協力が欠かせないと考えているからです。
それでは、アルコール依存症に苦しむ本人・家族にとって、断酒会にはどのような機能があり、どのような過程をたどりながら回復していくのでしょうか。
 
1.断酒会の持つ機能
断酒会は断酒例会に出席することが基本です。断酒会イコール断酒例会と言っても過言ではありません。この例会に出席して、それぞれの酒害体験の事実とその時の気持・心情を語り、聴くことで、本人の反省と自覚、それに会員同士の一体感が生まれます。
このことが以下のような効果を発揮します。

  (1) 真実のまま語ったことがそのまま受け入れられることによる疎外感・孤立感からの脱却
  (2) 一体感から生まれる仲間意識
  (3) 仲間意識、すなわち皆、同じなのだという認識からくる、執拗な否認(「俺はアルコール依存症ではない」)の解除
  (4) 本人のみならず他人の家族を含めた体験談を聴くことにより生まれてくる素直な反省と自覚、それによる酒に対する諦観。
  (5) 人の体験談には、それぞれの人生観・価値観の「わかちあい」があり、人は人、自分は自分の道があることを実感し、自分の欲望の取捨選択の稽古場となります。
  (6) 「わかちあい」から得られる「ひとり立ち」、すなわち自分相応の人生の自覚と、これで良いのだという自分への充分な肯定。
  (7) アルコール依存症を招いた病原の発掘。
「どうしてそんなに飲んだのか」を絞りだします。それは中間のない考え(デジタル人間)、強いこだわり(完璧主義)、未成熟な考え方(自己中心的)など、いろいろ出てきますが、大雑把に言い表せば「謙虚さの欠如」と言えましょうか。
 
もうひとつ断酒会の機能というか特徴として挙げられるのが「断酒会はミニ社会」ということです。このミニ社会であるということが回復の過程に大きな役割を果たしているのです。

  (1) 断酒会は競争のない社会です。支配者はおらず、成果よりもプロセスを大事にします。そこには「こだわり」や「かたより」がありません。自然、穏やかな人間となる素地が形成されます。
  (2) 断酒会には種々雑多な職業・経歴・階層の人がいます。狭い考え、職業への偏見が解消されます。また、会の仕事をするうちに「他人の中の自分」を意識するようになり、仲間との共存を考えるようになります。すなわち立派な人間関係構築の練習場になっているのです。
  (3) いろいろな人がいろいろな体験談をします。これは実践的な役に立つ情報の宝庫です。また、断酒会の研修会・学習会では先生方からのいろいろな知識が得られます。ここから気付きが生まれ、「自分の考え」が確立されていきます。
 
2.真の回復への過程
「真の回復」とは酒を止め続け人間として成長していく回復、言いかえると、卒業のない回復を目指していると思ってください。既に断酒会の機能で話したことと重複する部分もありますが改めて整理してみましょう。

  (1) 受容される
入会して、仲間として受け入れられ認められた。
  (2) 仲間としての一体感が生まれる
仲間意識と一体感が飲酒を封じる役目を果たす。
  (3) 依存症の自覚
体験談を話し、聴くうちに、自分はアルコールをコントロールできないことを自覚し、否認が解除され諦観が生まれる。
  (4) 無意識に自分を変えている
生活が落ち着き、徐々に家の中や周囲が見えてきます。まだ、考え方や行動に「かたより」や「こだわり」があるものの、本人が気づかないうちに段々とバランスのとれたものに変化していきます。
  (5) 意識的に自分を変えていく
依存症になった原因の除去に取り組みはじめます。断酒例会での気付きから「生きる術」「考え方」を次第に会得していきます。過去を振り返って自分を見つめなおします。これらのことから、自分をどのように変えるのかという永久に続く作業が始まります。
  (6) 変えられないものの自覚
「他人と過去は変えられない」と言います。過去を引きずっている出来事、すぐには自分を変えることができないことなど、変えられないものが人生にはたくさんあります。これらを現実的にとらえ、整理して、変えられるものから変えていこうという気持ちを持ち続けることです。
 
3.回復を考える
回復とは、謙虚になり自分を変えていく、ということです。この「謙虚」と対極にあるのが、自己中心・かたよった考えです。とうことは、回復作業に入る以前の考え方が、「謙虚」とは程遠い考え方であったことがわかります。だから、回復も段々と進めていくことなるのでしょう。ここで回復をしていく姿の具体的な「ことば」を連ねてみたいと思います。そのことばから回復のイメージを浮かべてみてください。

  穏やかな人になった
  バランスのとれた考え方ができるようになった
  謙虚な考え方ができるようになった
  穏やかな人生でOK/60点人生でOK
 
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