躍進する全断連

全断連結成

高まる評価

行政・医療との連携
48年 7月、大野徹連盟理事長は第8回アルコール医学会総会で評議員に選出され、49年 1月には社団法人日本精神衛生連盟(現保健福祉連盟)理事長に。鷲山純一全断連副理事長は、静岡県精神衛生審議会臨時委員の委嘱を受ける。
連盟顧問下司孝麿は48年10月、永年にわたる酒害問題への功績により、保健文化賞を受賞。
国立総合アルコールセンタ-設立

53年 5月、国立診療所久里浜病院に同センタ-の一部である特殊診療棟と研修棟が完成。連盟加盟の断酒会が総力を結集した設立運動が実り、50年度政府予算から「国立アルコール中毒症基幹整備費」が計上された。

赤い羽根募金の交付

53年 4月、東京都共同募金会から設備補助金として255万円交付される。

全社協のシンポジウムに参加

54年 2月、社会福祉法人全国社会福祉協議会主催の第4回全国シンポジウム初参加、新設されたアルコール部門に助言者として顧問の小片重男、額田あきら、副理事長鷲山純一が出席、理事長大野徹ほか6名が討議者として出席した。

全国大会に関連行事

49年の横浜大会で第1回家族の集いが前日に開催され、53年の高知大会では地元福祉事務所主催の「関連機関分科会」(現在のアルコール問題関係者会議)が開催された。また54年の静岡大会では、全国の女性会員の集会「アメシストの集い」を開催、その後、交歓会、虹の会(身障者を囲む会)、「子供たちの集い」「子供たちを考える集い」が開催されるようになった。

県助成・断酒施設実現

54年12月、静岡市に「静岡県断酒会館」、55年 3月には島根県断酒新生会の「新生園」が同県八束町に、それぞれ県の助成で建設された。三重県断酒新生会は49年に自費で第1断酒の家を建設、62年には日本自転車振興会その他の援助により第2断酒の家を建設した。以来、断酒活動、酒害相談、社会復帰のための拠点として機能を発揮している。現在では断酒会の関与する施設が全国に十ヶ所におよぶ 。